☆制作スタッフインタビュー


サウンドをご担当いただいた金子剛氏へのインタビューです。
オフィシャルWEB初出しです。

【質問】「王宮夜想曲」の楽曲を制作されるに当たって気をつけられた点は?
まず、実は以前より女性用のゲームの曲を作りたかった部分があったのでお話があった時、正直嬉しかったです。
男のサウンドにしては珍しいかも知れないですが…(笑)。
ゲーム内の楽曲は中世が舞台との事で基本的にはクラシカルなイメージを壊さないよう、相棒の松宮氏と話し合いながら作りました。あとは、キャラのイメージを損なわないようにですね。 

OP曲はプロデューサーさんより「女性ボーカルでいきたい」との事で驚きました(ユーザーの方も意外に感じた方も多いと思います)が、楽曲を作りOPムービーを見てしっくりきたのではと手前味噌ですが思っております。
ボーカルの真理絵さんは歌声でキャラクターを変えられたり、楽曲、イメージを大切にされるボーカルとしてとても力がある方だったので「この人しかいない!」と思ってご一緒しました。
OP曲のイメージは「静と動」でピアノやギター一本、クラシックアレンジ等どんな形態になっても歌えて聴ける曲になるよう作ったつもりです。

最後にゲーム全体はクラシック以外のジャンルもありますが一つの組曲となるよう松宮氏と努めて作りました。そこを感じて頂けたら嬉しいです。

【質問】今回、BGMについては松宮さんが譜面を起こされて、金子さんが演奏をされていたということでしたが、大変だったところはありますか?
お気付きの方も多いかも知れないですが、キャラの曲は基本的なものがオーケストラスタイルで、寂しい曲がピアノ、ラブラブなシーンはシンセ系の音みたいな感じで統一しています。
激しい曲を除いて割とゆったりした感じを目標にしました。

キャラで大変だったのはやはりリオウですかね...?
唯一東洋系のキャラクターでその辺りを出すのに音色選びなど苦労しました。
基本のオーケストレーションは松宮さんの方でやってもらった感じなので、私は音色選びと音色の配置、松宮さんが言う所の指揮棒を振った感じとでも言いましょうか(笑)、そんな感じでしたね。

【質問】一番印象に残った、または思い出深かった曲とそのエピソードをお願いします。
やっぱり個人的にはOP曲とそのアレンジ、それとED曲ですね。 
OP曲は最初にイメージで作ったピアノだけのバージョンや自分で歌った仮歌バージョンもあるんですが、自分で歌ってて気持ち良かったです(笑)。
BAD END曲は、OP曲のアレンジですがわざと今風のアレンジにして現実に戻されるようなイメージで作りました。
あとはゲーム中に流れるクラシックアレンジでこれは急遽ホントに締め切りギリギリの所で作りました。
最初の質問にも書きましたが、どんなアレンジでもいけるようにと考えていたので
時間を使わず作れたのが個人的にホッとしてます(笑)。
ED曲は一番頭を悩んだところでOP曲のフレーズを散りばめ、王宮のイメージでかつ幸福感、勇敢さ、前向きさ等が出せればと思いましたが、出てますでしょうか?(笑) 
でも、どんな形にしてもユーザーの皆さんが達成感を感じてくれたら作り手としてこれほど嬉しい事はないですね!

金子さん、ありがとうございました。