貴志は昔から不思議な夢を見る。

誰かが助けを求めている夢。

だがいつも手を差し伸べたところで目は覚め、

目覚めると同時に記憶が零れ落ちるように夢の内容もあやふやになってしまう。

そんなある日、貴志は出張中の父親の代わりに、

自分に良く似ていたという曽祖父の墓参りへと向かう。

だが車で向かう途中、崖で道に迷い、森に囲まれた不思議な館に迷い込んでしまう。

だが車で向かう途中、崖で道に迷い、森に囲まれた不思議な館に迷い込んでしまう。

翌日、家へ戻ろうとするが、唯一館と町を結ぶ道が崖崩れで塞がれてしまった。

貴志は仕方がなく道が復旧するまでの間、その館で過ごすことになる。

そこには姿を現さぬ病気の主人をはじめとする、七人の住人がいた。

その館で過ごすうちに、貴志はこの館の住人たちに、ある違和感を覚える。

その違和感の正体は何なのか…?

果たして、貴志は違和感の正体を暴き、
館から脱出することができるのだろうか?