■霞外籠逗留記
発売日
2008年7月25日
ブランド
raiL-soft
タイトル
霞外籠逗留記
定価
¥9,240(税込)
JANコード
4560103850309
OS
WINDOWS
メディア
DVD-ROM

ライアーソフト姉妹ブランド第1弾!

紹介ページ


■あらすじ
 延々と連なる廊下と階段とそして水路、古紙の匂いに満ちた図書室、南国の花の香にむせ返るような温室、歳月を経て手ずれの艶を帯びた奥座敷。
そんな諸々を懐に抱いた、奇妙で巨大な旅籠。

年の頃は、年増の、花の盛りの、あるいはいまだ蕾の、
たたずまいなら、儚げな、妖艶な、凛然とした、女たちが幻灯のように入れ替わり立ち替わり現れて。
そんな女たちが住まいする、時に忘れさられたような、いずことも知れぬ、旅籠。

迷いこんだ青年は、そんな舞台でそんな女性達と、
縺れ合い、睦み合い、貪り合い、絡まり合う―――

これは、迷いこんだ青年と、旅籠の女たちとの、愛憎と幻妖の物語。

■キャラクター
●青年

 主人公。気がつくとこの旅籠に来ていた。来るまでの記憶は霞がかかって曖昧だが、日常生活には不自由ない……というか、自分の過去が思い出せない以外はむしろ博学と言っていいほどの知識を残している。なんでそんな知識を持っているのかは自分自身よく判らない。

 性格的には堅物で純情(しかしわりと根は助平)であるため、旅籠に居合わせている一癖も二癖もある女性陣には戸惑い翻弄されることもしばしば。

 状況に割合あっさりと順応しているが、時折「自分はこれで良いんだろうか」と悩むこともしばしば。しかしなぜそう思うのか、記憶が失われているせいか、わからない。

●琵琶法師

 旅籠の中の温室によく現れる。それ以外の時はどこで何をしているか不明。

 なにやら浮世離れしており、一見すると愚鈍とも取られかねないが、琵琶を弾く事だけは神域に達している。本人も琵琶を弾いてさえいれば満足。常に緩んだ表情をしており基本的に優しいのだが、琵琶の曲を追い求めるときだけは人が変わって、物狂おしい様相を見せたりもする。

●令嬢

 古い古い一族の令嬢。この旅籠宿の管理人一族の末裔。割合愛想もいい。周りに合わせて場に溶けこむ人当たりのよさもある。

 しかしそれは全て表面上のこと。自分に言い寄り利用しようとする者たちに内心で怒りを燃やしている。人の悪意や暗黒面を厭いつつ、それを利用することさえ躊躇わない。また、彼女自身、そんな風に悪意に突き動かされる自分を憎悪している。それを鼻にはかけないが、知能は高く策謀に長け、目的のためには自分の身体を投げ出すことだってしてのける。一言で言えば、女の業の体現者。

 女としての憂き目に弄ばれるようにみえて、それを利用するだけのしたたかさを持つ。なおかつ、それでも最後の優しさ、高潔さだけは失わない。女としての業に怒り、それを逆手に周囲を滅ぼしながら、最後にはやはり女として哀しみつつ、自らの炎で滅んでいくタイプ。

●鬼女

 鬼女。旅籠の片隅の寂れた図書室に住まいして、勝手に図書室係などをやっているが、人食いの性癖があるとされているため、ますます人が寄りつかない。

 シルクのブラウスにタイトスカートの淑やかな美女としか見えないが、左腕の肘から少し先に傷があるらしく、そこから常に少し血を滲ませていて、いささか血腥いイメージがつきまとう(脱がしてみると包帯が巻いてある。包帯を解くと斬り落とされた腕を繋げた後がある)。

 好物は若い男。その為彼女が現れた時は、周りの男たちには必要以上の緊迫感がつきまとう。

 ただ本人は人間達がとても好きで、愛してさえいる。

 これまで男を誘ってみたものの、長いこと食べさせてもらえていないため、最近はとっても空腹だ。それを濫読で無理矢理紛らわせている。知識量も豊富。

●渡し守の女

 不思議な小舟の主。旅籠を取り巻く大河や内部の水路に出没し、時に求められ、時には彼女自身の意志で、主人公を様々な場所に渡していく。

 常に割れた般若の面を着けている(顔半分、片目くらいを覆う程度)。

 時に饒舌になったり、時に黙しがちになるが、そのギャップがなぜか人の気に障らない。というか、人の気分を察するのに長け、共にいることを苦にさせない。

 酸いも甘いも噛み分け、世事を見尽くしてきてなお倦まず、それどころか人間の生臭い情動をむしろ愛するタイプ。鷹揚で寛容、そして時に胸苦しいほどの色気を覗かせる。

 伝法な言葉づかいをするが、口調自体は柔和で、喋るとなると人あしらいがいい。物語の世界のこと、主人公の来し方、行く末を見透かしているかのようであるが、当然それについて多くを語ることはない。

●お手伝いさん’s

 旅籠のお手伝いさん達。皆似通った顔をしていて、どうやら旅籠付きの妖精のような側面もあるようだ(ドモヴォイみたいなモノ)。忙しいときには数が増え、暇なときには減ったりする。

 わりとあちこちでこき使われている。

●青年の瞼の女性

 青年がふとした弾みで記憶を蘇らせたりする、瞼の女性。

 面影ははっきりしないが、思い出すたび怖いような愛おしいような、重苦しい切なさで胸が一杯になる。

 やはり、というかなんというか、青年がこの旅籠に来ることを望むようになった、原因とも言える女性。


■シーンサンプル